王子は退けることしかできなかった。


 姫の目があまりにも強くて、美しかったから。





「さぁ、これでいいですか?」



 姫が前に出て、魔女に言った。










「さようなら、かわいい姫様?」

 魔女が薄く笑って、姫に向かって腕をふったーーー…。















「姫ッ!」