「おはよー、ルカちゃん」

「おはよー」



クラスメートからの朝の挨拶を
適当に返して席に着く。


初めて王子様を見てから三日が経った。

この前に見た女の子はやっぱり
彼女だったらしくクラスの女子は
その話について盛り上がっている。



「まぁ、しょうがないよね」

「だってどっかの令嬢さんでしょ?」

「やっぱり親とかの問題もあるのかな」

「顔はブサイクなのにねー」



そんな会話が聞こえる中
一時間目の小テストに向けて
私はカバンからノートを取り出す。

重要な箇所を頭の中で
リピートをしている時だった。



「きゃああああああああっ」



教室に女子特有の
甘い大きな叫び声が響く。