「ん…」

ふと目についた時計が指す時刻は13時半


「あれ、布団まで来た記憶ない…」
周りを見回しても、自分の部屋で、


いきなり襲って来た頭痛。

寂しい…

寒い、

怖い、


色んなものが襲ってくる

思わず布団の中に潜り込んで震えることしかできなかったとき…


「メシ、できたぞーー!」

優しくて、大好きな声が聞こえた。


心はだんだん揺らいでいくの

貴方が・・・・・いつも・・・・・


て、、

な、なんで…
なんで庵がここにいるのよっ!


それでも。

声が聞こえて安心してる自分がいて
なんだか素直に布団から出ることができなくなる


――来るな・・・来るな・・・来るなっ!!!



とか思ってても、庵は心配してきちゃうわけで。


ノックの音も返事できなくて


都合よく鳴り響いた電話


表示を見たら・・・・


「・・・・女・・・、」



数ある中の‘‘体の関係’’。


ふと我に返ったような感じがして
そのまま電話に出た

いつものようにけばけばした声ではなくて、


「しずく、久しぶり」

なんて聞こえた電話の向こうに、少しだけ寒気がした


「どこ行けばいい?」

電話の相手からかかってくる電話に
必ず返す言葉。


そんな電話をしながら
ドアの向こうにいる庵なんか無視して
部屋を出た


なんだか怖いから庵の顔は見ないふりしてでた
たぶん何か言いたそうな顔をしてるんだろうけど

それでも、庵は必ず・・・・・


「いってらっしゃい!」
なんて優しい声で
心からの笑顔で言うんだ・・・・


そうして、
あの時も・・・・

貴方はあたしの心を粉々にしていく。