「…」

あれから、家に着いてからなにも考えられなかった。

溢れ出しそうになった"思い出"を
おさえるために。
無心に無心に…


そうしているうちにいつの間にか眠ってしまっていた。




暖かい
包み込まれるこの暖かさは何だろう

何だか優しい声も聞こえるのに
何て言っているのかわからない。
心地いいのに

「なんて言ってるの?」
なんて問いかけてみたけど、
届かなくて。

ただ、ふと…

「ごめん」

って聞こえた気がした。