それをきっかけに、私は熊川くんとよく喋るようになった。 「俺、クリームシチュー大っ嫌いやねんなぁ…。」 「好きなクレープを思い出しながら食べたら?」 「んー、感触があかんねん。」 「そーなんだ…。」 熊川くんは、大阪から来ただけあって、 面白い。 いつも私を笑わせてくれた。 その一年は熊川くんのおかげで、とても楽しかった。 でも、それからは全然同じクラスになることはなかった。