_一悟の回想

in生徒会室


「はぁ・・・」

「会長、どうしたんスか?なんか不機嫌っスね」

「不機嫌にもなる。今日、第56回、庶務採用試験を行ったんだが」

「うわっ、56回目なんスね」

「あぁ。またしても採用なしだ」

「あー・・・例の毛バイ女だらけだったんスね」

「あぁ。それだけならまだしも、ワープロ使えないは、エクセルなんて何するためのものかすら分かっていない者しかいなかった」

「者しかいなかったんスか」

「そうだ・・・はぁ」



あーりゃりゃ

こりゃ会長、かなりご機嫌斜めじゃん

つか、学校、ケバくない女なんていなくね・・・

・・・・・・いや、



「いたっっっ!!!」

「何事だ!?」

「あっ、サーセン。いや、あの庶務にピッタリな人を思い出したんで。」

「ほう、誰だ?」

「うちの、漫研の副部長なんスけど。地味でもさってて三次元に興味がないけど、タイピングはめっちゃ速くて、エクセルも使いこなせる人なんスよ」


「なるほど、それは興味がある」

「たぶん、俺等に媚び売るどころか、むしろケンカ売ってくると思いますよ」


「それは、少し困るが、仕事ができるならば問題はない、考えておこう」

「えっマジすか!?」



そういい不適に微笑むと

イスから立ち上がる会長



「どこ行くんすか?」

「帰る」

「これ、どうするんすかーー!」

「書記が不在だから、どうしようもないだろう。ああ、それとも君が下書きおわらせてくれるならお願いしよう」


「えっ・・・」

「そうか、ありがとう。頼んだよ」