ぼーっと壁に寄っ掛かって天井を見つめていた。

もう死にたい。

胸ポケットからカッターを取り出した。
目をつぶって手首にカッターの刃を向けて目をつぶった。

手首を切った。

はずだった。

目を開けると目の前には坂本が不機嫌そうな顔でカッターを床に投げた。