近くのカフェに寄って無言のまま龍平はずっと外を見ていた。

「さっきは龍平の母親ビンタしてごめん…。」

「…。」

「私は許せなかった。龍平の母親があんな言い方するのが。」

「…。」

「なにか喋ってよ。」

「ありがとう。」

やっとこっちを見てくれて安心した。

「俺の母親はいつもあんな感じ。毎日男を家に連れ込む。だから、母親と離れるため今は一人暮らし。」

「そんなのひどすぎる…。」

「別に大したことじゃない。」