数分後に修弥の両親が慌てて走ってきた。

「修弥?修弥はどこなの!!」

手術室から出てきた医者は真剣な顔だった。

「修弥君は助かるのは不可能に近いです。」

「なんでよ!!医者は人を助けるのが仕事でしょ!!」

「そうだ!修弥を助けてくれ!!」

私は両親の必死な願いをずっと見ているだけだった。

「あなた、確か修弥の彼女だったわよね?」

「はい。」

「修弥をこんなめに遭わせたのはあなたなの!?」

「違います。」

「帰れ。」

修弥の父親から冷たく言われ、私は帰るしかなかった。