やばいと思い慌てて玄関扉を開く。 「いい度胸だな。優。」 玄関先では腕組みして仁王立ちした山本さんが居た。 「すみません!許して下さい!」 「無理だ。門限は8時まで。そのルールを守れないと追い出すと言っただろ?」 「そうでしたね…。今から出ます。」 肩をガクンと落としそのまま二階に上がろうとしたら山本さんが 「今日だけ特別に許してやるよ。アイツの事だろ?」 山本さんが言っているアイツは修弥の事だろう。