近くの試合には全員行くことが出来るが、遠くでの試合では3年生以下は留守番になる。
そんなとき、もちろん圭織は留守番だが、美空は玲奈がいるから連れて行ってもらえる。それが圭織には羨ましかった。

ミニバスは、1試合に10人以上の選手が出場しなければならない。
そんな中、玲奈は4年生ながら5年生2人を差し置いてレギュラーである。
その年の米倉小は、県のベスト8になった。

翌年。
美空と圭織は2年生。
まだユニホームはもらえず。
それでも、フリースローラインからゴールにボールが届くようになり、レイアップと呼ばれる45度からのシュートは決められるようになっていた。
その年の最終成績は県のベスト16だ。

また翌年。
美空と圭織は3年生。
玲奈がキャプテンに選ばれた。
そして、2人に誘われて菜月が体験に来た。
菜月は2人よりも背が高く、圭織よりも足が速い。
コーチに教えてもらったドリブルからのレイアップも、その日のうちにマスターした。
2人の誘いにより、菜月も入団を決めた。
またこの年は、"最強"との呼び声が高く、新人戦·夏の大会ともに準優勝だった。