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「はあっ、はあっ、」


暗闇の中、
あたしを追いかける1つの影

あたしは、必死に走っていた、



逃げても逃げても、
広がらない距離、

いや、むしろ、
縮まってきているのかもしれない、




「はあっ、はっ、」


息を切らしながら走る、あたし、


「りお?逃げるの?」


こんなに走っても、
ひとつも呼吸が乱れない、あいつ、



そんなあいつの声は、
あたしにとって、
恐怖以外のなにものでもなかった、




だんだん近づいてくる足音、





パシッ!




「ふふ、つかまえた、」




「君は俺から逃げれないよ、」










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