花Side



ニヤリと口角を上げた

十麻くん。


ジリジリと詰めより




トンッ――――


壁際までとうとう来てしまった……


「俺に、キュンってしたんだ~」



本当にそうなんだもん!


「十麻くん以外にキュンってこないもん………」




「何で、可愛い事言うかな……」


十麻くんを見ると、頬が微かに紅かった……




それに、またキュンってしちゃった


「まぁ、素直な花には
ご褒美あげないとな……」


私の目が多分輝きだした瞬間



ちゅっ―――――


リップ音がなった。



「っ!!!」


「俺に、キュンってしてくれた?」