その言葉を、 父親は克真の存在のせいにしたらしい それから、父親とは疎遠で、 施設にも入れてもらえずに飢え死ぬ寸前 私に助けられたそうだ。 私も、その時のことは覚えていたが まさか克真だとは思ってもいなかった その後、暴走族に拾われ、今に至る 寂しさ故、 私自身の価値を上げるわけではないが 私のした行為が、 彼の縋りたい場所となったのだろう 彼に罪はない。