-そうまside-

あれからゆりあは目を覚まさない

結局俺らは一緒に年を越す事が出来なかった

ただ同じ時を過ごす。

そんな当たり前のことが俺たちには許されないのかよ...

先生曰く
「死んではない。だがいつ死んでもおかしくはない状態だ。
もしかするとそうまくんの声がゆりあちゃんに聞こえているかもしれない。だから名前を呼んでいてあげて下さい。」とのこと


俺は怒り狂いそうだった

死んではない?
ー じゃあここにいるゆりあはなんで目を覚まさないんだ

どうしてこんなにも近くにいるのに儚くて…消えそうなんだよ

いつ死んでもおかしくはない?
ー なんでだよ。
なんでゆりあなんだよ?
待ってくれよ

俺はまだあいつに言いたいことがいっぱいあるんだよ


もしかすると俺の声が聞こえているかもしれない?
ー じゃあ、ありったけの声であいつの名前を呼び続けるよ

例えこの声が枯れようと