「あぁ。私もう死ぬのか。いやもう死んでいるのか?」

気がつくと私は真っ暗な空間の中にいた

ここが何処なのか私には分からない

もしかすると.
ここが地獄なのかもしれない


『ゆりあ!!貴女はまだこっちに来るべきじゃないのよ?』

私はその声を聞きハッとした

それは私のママの声だったからだ

小さい頃私の為に命を亡くしたママ。


『ゆりあ?
パパとママは天国で元気に暮らしているんだぞ?あの日のことはお前のせいじゃない。気にするな!
ゆりあ...どんなに辛くても。
どんなに不安で。どんなに怖くても。命ある限り生きなさい』

パパも一緒だったのか

『パパ!ママ!私生きる。
そうまと生きるよ』

『えぇ。そうしなさい。そうま君...だっけ?格好いいじゃない。ママは賛成よ?パパはちょっと寂しがり屋だから反対しちゃうかもしれないけど...笑』

『なんだと?!ゆりあを幸せにしてくれる奴なんだろう?ならパパも賛成だ』

パパもママも微笑みながらそう言ってくれた


『ねぇ。見て!これ。この指輪そうまにもらったの』

私はそうまにもらった指輪を見せた

『あらあら。良いわね~大切にしなさいよ。その指輪』

『......』

パパは無言のままだった

『じゃあゆりあ?生きるのよ!天国で見守っています』

『ゆりあを大切に出来ない男なんぞ。
パパは認めんからな?
なんかあったらパパやママの事を心の中で強く思うんだ。分かったか?そうしたらいつでもお前の隣に行ってあげるから。』

『うん!パパ。ママ!ありがとう。』


2人は私の頭を撫でたと同時にすっと消えた


その時


「おい。ゆりあ!目を覚ませよ。いつまで眠ってんだよ!!早く目を覚ませよ」

あぁ。そうまが呼んでいる

私の一番愛おしい人が


気づくと目の前に白い道が出来ていた

その先からそうまが私を呼んでいる声が聞こえてきた

だから私は歩いた。

そうまの元へ