次の日の朝

『おはよう。ゆりあ』

いつも通りそうまがやって来た

でも、今日はいつもよりも力強い顔立ちだ
何かあったのか?と思ってしまうほど


『おはよう。そうま
今日はいつもよりも力強い顔だね。
なんかあった?』

私はそう聞いた


『ごめん...俺昨日お前が先生と話している内容聞いちまったんだ。薬の量が増えること。そして副作用が出ること。』


『そっか。副作用で苦しんでいる姿なんてあんたに見せられない...これからあんまり一緒にいられなくなるな...』


『なんでお前1人で苦しむんだよ。俺はお前が副作用でどうなろうと気にしない。傍に居て支えてやる。一緒に闘ってやるよ!』

私はそうまのその言葉を聞いてつい泣いてしまいそうになった


『分かった...ありがと。まさゆき。傍に居てよ。』......私が居なくなる「その時」まで



『おう!当たり前。彼女を支えてやるのが彼氏の役目だろ!任せろよ』

そうまはなんて優しいやつなんだろう

でも、私の命はもう長くない
薬が増えたことからして分かる

何よりも
自分の体のことだからよく分かる

頭痛が度々起こるわけじゃない。

前みたいに血を吐いた訳でもない

でも、私の命は少しずつ、

確実に「終わり」へ近づいている