「梶くんは何でアタシの事すきなの?」


こんなセリフ普通は言っていてかなり恥ずかしいものだけどコイツ相手なら恥ずかしさの欠片もない。


突然の質問だったからか、今あの大きな目でガン飛ばされています。



「…なに?」


「いや、気になる?」


「別に」

正気じゃないコイツを相手にしても何の意味もない事を忘れていた。


「覚えてないの?」


「なにが?」


「…そっか。忘れたんだ」


え?え?なに。

なんでちょっと悲しそうな顔するの?


なんか、これじゃあ私が悪いみたいじゃん。



「なに?言ってよ」


「ダメっ思い出して」


すぐに表情が切り替わる。


出たよ。

また、ふざけたこの笑顔。


「…もういい」