「いいと思うよ。あたしは。」

電車に乗ったところで、急に茜が喋り出した。

「え?」

「夢のこと。さっき話してたじゃん。自己紹介のやつ。」

「ああ(笑)」

「私さ、アナウンサーになるのがユメなんだ。」

「へえー。でも茜ならなれるよ。喋りが上手だし。」

「そーかな。それは嬉しいことだけど、、、私は恥ずかしくて本当の自分のユメ…言えないもん。」

「茜……」

「だからさ!なんかさ!羨ましかったの!つか、尊敬しちゃったの!素直に自分の気持ち…皆の前で言えててさ。」

「いやぁ(笑)あんなのただの子供のうわ言にしかとらえられてないさ。心のなかで皆無理だろって思ってる。」

「でも、そー思ってても皆の前で言ったじゃん。すごいよ。かりんは。」

「そりゃどーも(笑)」

「えー!あかねぇ!私だって、ユメ言ったんだけど!」

「ゆうりのゆめこそ、子供のうわ言にしか聞こえないし(笑)」

「本気だってばぁ(笑)本気でセーラームーンになりたいっておもってるよ?」

「バカでしょ(笑)」

「バカじゃなーいっ!」