小さい頃からずっと一緒だった


傍にいることが当たり前になってた



私の大好きな人



あと日遠くへ行ってしまった彼



あの日約束を交わした彼




今はここには居ないはず....だったけど







なんだろう、体中が叫んでる



私はただその場に立ち尽くしていた




確信はない


それが彼だってことも分からない



最後に見たのも、もう何年前にもなる



見間違いだって可能性もある




でも....



私が一歩近づいたとき、その人が一瞬私の方を見た



「.............?」



「........?!」



そしてその人は何も言わずその場を去ってしまった



「っ....柊....‼︎」



私は懐かしき名前を口にした



「って....そんなわけないよね........」



その人の顔はそうはっきりとは見えなかった



だけど........八神柊の面影を感じた



そんな事を考えていると後ろから声がした



「おはよ、結愛」


「あ、おはよう、浩斗....」



声をかけてきたのは私の幼馴染、浦谷浩斗だった

浩斗も私と同じ高校に入学する


浩斗はずっと私の相談を乗ってくれたりしてくれた


私のかけがえのない親友だ



「結愛、制服似合うね」


そう言ってにっこり笑う



「そう言う浩斗こそね」



そんな他愛のない話をする



「ところで、どうしたの?ボーッしてたけど」


「あ、あのね....さっきそこ柊に似た人を見たの....」


「え、柊に⁈」


「うん....本人かどうから分からないけど.......」



浩斗と私と柊は小さい頃いつも一緒に遊んでいた


もちろん、浩斗は私が柊の事を好きだってことも知っているし、私達の事をずっと支えてくれていた



「柊....帰ってきたのかな」



「とにかく....学校行けばわかるよ、あの人同じ制服だったし...」



「そうだね」



そして私達は学校へ向かった


そこて衝撃の事実と立ち会うとは知らずに........