いろいろなトレーニング器具があるから、なにをしたらいいか、何がどういうものかも分からず、右往左往していると、片岡さんがある器具のところに連れて行ってくれた。

「これ、走るやつですか?速度変えられる…」

黙って頷く。

スイッチを入れてさっそくやってみる。
最初は歩くことから。
徐々にスピードを速める。

「早く痩せろー」

失礼なことを普通に私の身体に向かって言う片岡さん。
私はキッとばれない様に睨んだ。

「そんな怖い顔すんなよ」

すぐばれた。