ぶはっ、と吹き出す片岡さん。
そのあとに、何かが切れたかのように声を出して笑い始めた。

「おまっ…オレンジジュースとか…!!子供かっ」

突っ込みを入れられた。
子供…だけど。

なんかムカッとした私は、
「じゃぁ、コーヒーでいいです」
と仏頂面で言った。

「飲めんの?」

笑いが収まってきたらしい。
目に浮かんだ涙を拭いながら聞いてきた。

飲めない…。
苦くて飲めない。けど、このままバカにされたくないもん。

身栄を張る私。
それがバレているとは知らずに
「飲めます」
と言うと、片岡さんは電話をかけて使用人の人に頼んでいた。