お店を出て、車に乗る。
すぐに出るのかと思ったら、片岡さんは、私を運転席からじーっと見てきた。

「な…なんですか?」

「お前、さっきのさ…。親に言ってあれば、泊まりでも良かったのか?」

少し意地悪そうに笑う片岡さんに、私はきゅんときてしまった。

ていうか、そうだよね、そういうことになるよね私ばか?!

「ややややや、あの、違うんです!えっと…泊まりって、えと…////」

恋人同士でもない男女の二人が一夜を共にするって、どうなの?
なんか、そういうことしか考えられないよ…!!

真っ赤になっているであろう私の顔を見てクスクスと笑う。

「なに考えてんだよ変態。志帆、お前って意外とえろかったんだな?」

その言葉で私はもっと体温が上昇した。
そんな私をよそに、片岡さんはシートベルトを締める。