ほんとに幸せで、思わず笑みがこぼれた。
すると、片岡さんは口元に手をやり、
「お前、それ反則…」
そう言った。
顔が赤い。

そんな片岡さんを見て、こっちまで顔が赤くなる。
やだ、なんか恥ずかしくなってきちゃった。

少し気まずい雰囲気になり、沈黙のまま料理をつつく二人。

料理もほとんど食べ終わったころに、沈黙がなくなる。
今度は、私が破った。

「美味しかった…!ほんとに、ありがとうございます。ごちそうさまでした。」

頭を下げてお礼を言う。