だからその分、私は片岡さんの手を取ってぎゅっと握り締めた。 「…ありがとうございます。すっごい嬉しいです///」 自然と笑みがこぼれた。 片岡さんも、赤い顔のまま、笑った。 「俺に惚れすぎだろ、お前」 「それ、片岡さんじゃないですか?」 「当たり前だろ」 開き直られた。 まぁ…私も、同じ気持ちだけど! 周りから見られていることなど気付かないくらいに、二人の世界に入っていて、文化祭は終了した。