「話戻るぞ。…で、鈴村先輩も絡んできてんだよな?とんでもねぇライバルだな」
鈴村さんのことも知ってるのか。
てことは鈴村さんと片岡さんて同級生?もしかして幼馴染で婚約者って位置になってるのかも。
勝ち目ないよぉぉぉ!
昔から片岡さんのこと知ってたら、付き合いやすいじゃん。
どうして本当に私なんだろう…。
モヤモヤ考えていると、お兄ちゃんはポッケの中から携帯を取り出した。
「もしもし、先輩ですか。すぐうち来てくれません?…え?もう向かってて、今着いた?分かりました。家開いてるんで、どうぞ」
ピッと通話を切ってニヤッとする。
も、もしかして…