浴衣がはだける。

「やっ!片岡さん、だめですってば!私、まだ、その…心の準備がッ!!」

その瞬間、手が止まって片岡さんは私の顔を見る。

「…シねぇよ?」

…へ…?

二人してきょとん、とした顔になる。

「や、だから、ヤらねぇよ。キスマークをつけるだけだ」

キスマーク?!
そ、そ、それは…えと、赤くなるやつよね?

瀬奈が前に首についていた。
聞くと、それは彼氏がつけてくれたと言っていた。
俺のモノだってっていう独占欲の印よね?とも言っていた。