片岡さんの家に着いた。 片岡さんは私よりも早く降りて、助手席を開けてくれる。 紳士的な対応に、ちょっぴり動揺。 車を降りて手を繋いで家に入る。 片岡さんは近くにいたメイドさんに言った。 「こいつの代わりの服、用意しといてくれないか?よろしく頼んだ」 「かしこまりました、裕介様」 きっちり45度の角度に頭を下げるメイドさん。 すごいなぁ。私、多分無理だよ。 そんなことを思いながら手を引かれるまま片岡さんの部屋へ。