「まぁ、いいや。今日のおやつは?」

「奮発させていただきます。」


これはいつものこと。連れていく代わりに

『おやつ』という糖分を与える。


今日は甘いもの大好きの梓依のお気に入り

「苺パフェでどうですか?」

「よしっ。行こう。ほら、早く行くよ!!!」


女の私でも惚れちゃうくらいの笑顔。


「それで、どこ行くの?」

「んー。決めてない。」


何とも無計画なんですよね。

靴を履いて学校から出ると真っ青な空。

そっとカメラを構え、その隅に白い

一筋の線を捉える。


「飛行機雲だ。」

カシャ

「そうだね。」


うん。なんて素敵な棒読み!!!

「そんな事より苺パフェが待ってる。」