「陽菜。帰るよ?」
「今 行く!!!」
私の名を呼ぶ中本 梓依(なかもと しい)
星蘭学園1の学力とハニーブラウンの髪に
真っ白な肌。まるで人形みたいな容姿を
兼ね備えたサバサバ系お姉ちゃん的存在
梓依が機嫌を損ねる前に急いで鞄に荷物を
詰め込み賑やかな廊下へと足を運ぶ。
部活が始まるのか忙しそうな生徒と
すれ違い私たちは玄関へと降りて行く。
「梓依。今日は写真を撮りに行こう。」
「うん。それ昨日も聞いた」
「そうだっけ?」
流石に、そんな歳じゃないから忘れて
いるわけじゃないですよ?
ただ、今日もいい写真日和なんだ。