病院の屋上にあがり日の光にあたると

寂しさと悔しさから涙が込み上げてくる。


あまり好きでなかった世界だったが

お別れとなると未練は残るものだ。


僕は込み上げた涙を拭き大きく息を吸う。



3ヶ月後 僕はそちらにいますか?

問いかけるように空を見上げると


「あっ、飛行機雲。」




真っ青な空に一筋。

ゆっくりと消えていく白い跡は

僕の命のようだった。