「陽菜ちゃんが退院した時ぶりだね。」

「そうですね。

朝陽さんは今日なんで病院に?」


病院にくる理由なんて少ない。

そして、この質問に後悔するまでに

時間はかからなかった。


「余命宣告 されちゃった。」

「えっ…」

次の言葉を見つける前に

朝陽さんは言葉を紡いでいく。



「残り3ヶ月だろう。って

どうして僕なのかな?」

朝陽さんの頬を一筋の涙が伝っていった