「高校に入ってから来てくれる

回数が減ってしまって僕は寂しいよ」


「すいません。」


私が苦笑いをすると先生は

少し嬉しそうな笑みを浮かべた。


「それで、今日はどうしたの?」

「屋上で写真を撮ろうかと思いまして」


カメラを軽く持ち上げて示す


「撮った写真 僕も見たいな」


「下手くそですけど、そんなこと

言っていただけると嬉しいです」


先生の顔はシワだらけになっていて

さみしさを感じながら続ける。

「先生。写真映ってくれませんか?」