私はその後、授業終わりのチャイムと同時に席をたち、行く当てもなく教室を出た。


あのまま教室にいたら八つ当たりしてあいつを蹴ってしまいそうになったから。


私はもともと人見知りな性格だ、それが中学でヒーロー扱いされていら出てこなかったのに、


あいつのあの一言のせいで人見知りの部分が少し出てしまった。


あの恥ずかしさが耐えられなかった。


廊下をそのまま行く当てもなく歩いた、


もう、とっくに次の4限目が始まっているというのに


教室に帰ることもできずにさ迷って、


たどり着いたのが、屋上。


普通、高校入っても、


屋上にはいけないのが定番かと思ってた。


景色、綺麗、、、、。


この高校、坂の上にあるから周りの景色が良く見える。


桜並木の坂、学校に来るためにみんなが絶対にとおる道。


歩いて下から見る桜も綺麗だけど、


上からみる桜も、こんなに綺麗なんだ。


少し感動して、景色をしばらくぼーっと眺めていた。


眠い。


しばらくすると、眠くなってきた私。


フェンス越しで寝ると先生に見つかってしまうかもしれない


そう思い入口付近の壁に寄りかかった


空を見上げながらだんだんと瞼が落ちそうになったとき、


携帯がなった。