「へぇー。ここが、芸能人学校―私立鏡崎校―か・・・。」

門の前でつぶやく私。

私は、挟間野 零(はざまの れい)。今日から、高校1年生。

中学生のころは、訳ありでほとんど学校に行けなかった。

だから、今年からは、高校生からは普通に学校に行くんだっ!て、気合をいれてきた。

大きい門を通り、正面玄関に向かう。

うっ。思わずたじろいでしまう。

「さすが、芸能人学校。」

私は、たじろぐと同時に、感心もしていた。