最初に口を開くのはやっぱり総長である蓮。
「急な話しだが姫になるやつを紹介する」
総長として話をする蓮。
その威厳のあるオーラと下っ端たちの尊敬の眼差しをみてここのトップなんだなと改めて思う。
「美希、一言お願いします」
優しく微笑みながら言う悠哉につられて自然と笑顔になれた。
「いってきます」と一言いい、走り出す。
そしてその勢いで柵を飛び越え1階に着地した。
事情を知っている幹部たちに見守られる中私は下っ端達を見回す。
状況を理解出来ていない彼らは勿論目を見開いて唖然としている。
驚くのも無理はない。普通の女の子なら絶対に出来ないことだから。
そんな下っ端たちに笑顔で語り始める。