「ねぇ、報告していい?」
「舞蘭の幹部に、ですか?」
明らかに緊張している様子の青髪。
その証拠に誰が見ても分かるくらいに顔が強ばっていた。
その初々しさに思わずクスリ、と笑みが零れる。
「そんなに緊張することないよ」
「だ、だだっ、だって!!舞欄の幹部…っ!!」
「俺らからすれば手の届かない存在だもんねぇ」
「俺…無理、吐きそ【もしもーし!翼ー?】おいっ!!」
ごちゃごちゃ言ってる間に勝手に電話を繋げ、みんなに聞こえるようにスピーカーにする私。
相手は勿論翼だ。
【はい。それ以外に誰がでるんです?】
【え?凛とか愁斗とか…かな?】
きっと陽はそんな事しない…はず。
【…確かにそうでしたね】