「はい、そこまで!」



それをやったのはもちろん言い合いに参加しなかった翼。



「それで、これからどうするんですか?」と話題も戻してくれた。


そんな翼に甘え、私も質問に答える。



「まだ少し迷ってるんだけど…希龍になら話してもいいかなって思ってる」



希龍の倉庫の話し合いの結果からすると、話す事で負けるのは私。


それには少し抵抗あるけどきっとどんなに私が足掻いたってあの人たちは諦めたりしない。


だから、ね?


少しくらいは期待してみたいな。



「いいと思いますよ」



まさか賛成してくれるとは思ってなかった。


"考え直せ"そう言われると思っていたのに。



「美希がそう思えるなら大丈夫だね〜!」



「僕も賛成〜っ!」



「美希が良いなら良い」



みんなの返事があまりにも温かく心に染みて。


その優しさに涙が零れそうになる。



「みんな…ありがとうっ!!」



零れそうになる涙を拭って笑顔に変える。


この言葉がみんなに届くように。