自分の中で一段落した時「そういえば学校行き始めたんだっけ〜?」という凛からの質問。
みんな気になっていたことなのか翼と愁斗も言い合いをやめ私たちに視線を向ける。
「そうそう!そのことも話そうと思ってたんだよね」
「どこの高校なの〜?」
「水麗」
水麗高校。
それが私の通っている高校の名。
「水麗って不良ばっかの男子校じゃなかったっけ〜っ!?」
やっぱりあれだけ有名だとすぐ分かっちゃうよね。
隠すつもりもないから別にいいんだけどさっ
「そそっ。無理やり入れられたの。その日に言われていきなり登校だよ…」
「親には逆らえませんもんね。特に紗香さんには」
あああーっ。名を聞くだけでも恐ろしい。私のお母様。
あの時の笑顔を思い出し思わず身震いをする。
そして何より重要なことを思い出した。
「それよりね!?水麗に希龍がいてさ!!女だってバレちゃったの!」
「そ〜なの!?襲われたりしてない!?」
いち早く反応したのは凛。
なにをどーしたら襲うという結果になるのか私にはよく分からない。
「凛じゃないから大丈夫」
こんな中の下レベルの私なんかを襲ったところで得な事など何も無い。