近付くにつれてどんどん胸が高鳴る。
それに並行して歩くスピードも早まっていく。
幹部室の扉はもう目の前まできていた。
どうしよう…き、緊張する!!
いざ来てみると体が思うように動かない。
あまりに久しぶりだと仲間に会うのも緊張するのか…
ニート生活はもう懲り懲りだしこれからはもっと来よう!
と、心に誓い緊張で震える手に精一杯力を込めてガチャとドアノブを回し中に入った。
中には見慣れた私の仲間達。
私が口を開くより先に、
「美希〜っ!久しぶり〜っ!会えなくて寂しかったんだよ!!」
と、抱きついてきた女の子。
私の大好きな幹部の坂城凛(さかきりん)。
「久しぶりですね。ニート生活は楽しかったですか?」
意地悪そうな笑顔を浮かべどこか楽しそうな副総長の鈴木翼(すずきつばさ)。
「ひっさしっぶり〜っ」
パァァッと効果音が付きそうなくらいの満面の笑みで近付いてくる幹部の秋山愁斗(あきやましゅうと)。
「元気だったか?」
クールそうな振りして実はかなりの心配性な幹部の相澤陽(あいざわよう)。
「みんな久しぶり!元気そうで何よりだよ。ニート生活のお陰で運動不足。二度と御免だよ〜」