いい気分のまま持っていた野菜ジュースにストローをさす。
一口のみふぅと一息零す。
「美希は食べないんですか?」
ふと聞かれたその質問に皆の視線が私に集まる。
体に刺さりそう…なんて思いながら、
「私はこれだから」
と、当たり前のように答える。
周りのみんなは何だか不満そうな顔をしていた。
それは光にぃ達も同じで。
「無理にとは言わないが少しは食べないとダメだぞ」
「一口でいいから!なっ?」
そう言いながら自分の分を少しとり食べさせようとする類にぃ。
断れない雰囲気…。
気乗りしないが折角なのでその一口分だけ食べさせてもらった。
「ごちそうさま」
そう言うと「よくできました」と頭を撫でてくれる光にぃ。
子供扱いは嫌だけど光にぃのこれは嫌いじゃない。
希龍メンバーは何か言いたそうな顔をしていたもののそれを言葉にすることは無かった。
そんなちょっと沈んだ感じの空気が鬱陶しい気もするけど褒めてくれたから満足。