「そう言えばここ寮だったな。美希は〜…最上階だ!名前書いてるから見たら分かるぞ!これ鍵な〜」



ここの理事長本当に大丈夫なのかな。


いつか学校崩壊するよ。個人情報流出したりとか…


いや暴走族のハッキングのせいで個人情報もクソもないわ!!


止めよう。考えるだけ無駄だった。



『ありがと」



「寮の場所も見たらすぐわかるぞ〜無駄にデカイから」



「あ、分かった!」



場所分からないのに行こうとする私。


人のこと言えないくらい馬鹿だった。


散々鉄ちゃんを馬鹿にしてた数秒前の自分を恨む。


別に何も無いけど…



「何かあったらすぐ連絡な〜。気を付けてな!」



「ありがとう!」



何だかんだ役に立った鉄ちゃんに手を振り理事長室から出た私は今度こそ寮に向かって歩き始めた。