光にぃ達が通ってる事と不良校って事から色んな族がいるんだろうなとは思ってたけどまさか一日目から関わるとは思ってなかった。
「誰でも出来るよ。きっと」
希龍じゃなくたって出来る人なんてたくさんいるはず。
「なかなかいねぇよ〜?この学校には」
「華城兄弟ぐらいだろうな」
華城兄弟ってのは多分光にぃ達のことだと思うんだけど、実は私のお兄様方。
世界No.2の暴走族、魁王のトップなんです。
光にぃが総長で類にぃが副総長ね。
あんな類にぃも副総長の時だけはかっこいいんだよ。副総長の時だけは。
「そこまで普通だと言い張るのなら質問を変えましょう」
普通という答えを突き通す私に諦めた青髪は質問を変えるらしい。
希龍の中では多分この人が一番頭が切れる。
返答には気をつけなきゃ。
別に女だって事も総長だって事も、家の事だっていつバレてもいい。
でもそれは今じゃない。
そんなのつまらないでしょ?
一人そんな事を思いながら青髪の言葉を待つ。