「見てたのか。あれ」
とんだ不覚だ…
周りはちゃんと確認したはず。
朝から災難だったし疲れて眠かったせいもあるのかな。ダメだ。
こんなんじゃ総長失格だ。鈍ってる。
ニート生活はもう二度としないようにしようっ!!!
「あれ飛び越えるのは俺たちでもキツいんだぜ〜?」
俺たちでもキツい、ね。
どうやらこの人たちは跳躍力にかなりの自信があるらしい。
さっきの空気を私の殺気と感じる時点で普通じゃないのはお互い様。
きっとこの人たちは…
「一応全国1なのにー!!なんか悔しいっっ」
ほら。
「でもできるだろ?希龍に不可能はねぇ!」
全国No.1の暴走族、希龍。