「聞きたいのはそれだけ?」
正直私は今、何故この場に居るのかさっぱり理解していない。
出来ることならさっさとここから出たい。
なかなかのツボだったのかいつまで経っても止まない笑い声。
眠いのを無理矢理連れてこられた私の気分は最悪。
その笑い声にも話が進まない事にもだんだんイライラしてくる。
「朝の出来事に、その殺気。どう考えても普通とは言えませんよ」
「朝の出来事?」
私が何者なのか、意地でも知りたいと言う事は嫌でも分かった。
そういえばオレンジ頭もそんな事を言っていた気がする。
私がここに連れてこられたのはそのせいなんだろう。
だがしかし。私には思い当たる節がない。
「忘れたのー!?あのデカい門!飛び越えてたでしょー!」
デカい門…そう言えば飛んだ気がする。
あれは足痛かった!!