あっ、これもしかして便乗しなきゃダメなやつ?
自分から名乗れとか言っちゃったもんね…私別に頼んでないけど。
『俺は古城麗』
よろしくは言わない。仲良くする気なんて無いからね。きっとオレンジ頭以外の4人はそーゆー意味だろうし。
さっきの発言からして何かを探っているんだろう。
「古城麗さん。少し時間貰えませんか?」
ほら。ここでは出来ない話ってことだよね。
面倒事には巻き込まれたくない。
「いやだ」
「はぁ…仕方ないですね隼人お願いします」
「まかせてー!」
何をするのかと思えば遠慮なく掴まれる腕。
そのまま強制的に立たされる。
「ほら!早く行くよーっ!」
いつも間にかさっきまでいたはずの4人は消え残っているのは私たち2人だけだった。
抵抗するだけ無駄だと悟った私は何も言うことなく大人しく連行された。