「と、いう訳で!今日から特訓を開始しようと思います!」
翌日、午後1時。
思い立ったら即行動!!
「ってちょっと待って!!」
何から始めようかと考え始める前に遮られる思考。
その声の主は凛。
「美希ってば……」
やれやれとため息をつく陽はきっと誰がどう見ても呆れている。
でもそれは陽だけではないようで下っぱはもちろん朝っぱらから呼び出した希龍も同じだった。
「まずは特訓に行き着くまでの経緯を話すべきかと」
全くなんのことか分からず首を傾げる私を見てかようやく出された助け舟。
翼様々……。
ここに来てやっと昨夜の情報を話し始めたのだった。