美希side
目を覚ますといつも通りの見慣れた天井。
ではない光景が……
ベッドからクローゼットやら更にはシャワーまで着いたホテルの部屋のようなここは総長室。
皆がどんどん雑魚寝していく中、寝る瞬間に翼が連れてきてくれたのを微かに思い出す。
どうせ遅刻だろうと思いながら軽く身支度を済ませ部屋を出た。
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「遅刻ですね」
「うー…僕もう無理ー……」
「自業自得だねぇ」
「アホか」
遅刻決定にも関わらず全速力で走ってきた私たち。
二日酔いらしい隼人にはきついね。可哀想に。
自業自得、と言われればそれまでなんだけど。
そんな私たちはただ今教室のすぐ目の前。
ドアの窓からは翔ちゃんが授業をしているのが見える。