「みーちゃんそれ全部覚えるのー!?」
「俺らの名前覚えてなかっただろーが!」
名簿のページも残り半分になってきた頃突っかかってきた2人。
隼人と陵。
陵は結構女嫌いそうなオーラあったから話しかけてくれるのは嬉しいな。
言ってることは腹立つけど。
「覚えるよー?まぁ最初は関わる気なんてなかったからね」
つい最近の事なのになんだか懐かしく感じる。
「困ったお姫サマだねぇ」
「今はちゃんと大切だよ?」
「当たり前だろ〜?分かってるっつ〜の」
ゆるく頭をポンポンされる。
同じ歳のくせにお兄ちゃんみたい。
無駄に滲み出る色気が余計歳上に感じさせる。
それからもかけられる言葉を適当に流しながらなんとか全てのページを覚えきった。