「よかったぁ」



幹部室に戻りすぐ脱力感に襲われる。



「みーちゃんかっこよかったよー!」



「社長に若頭はさすがに驚いたねぇ」



「ほんとすげぇやつ」



次々にそんな言葉をかけられるけどどれもあまり頭に入ってこない。



「お疲れ様です」



幹部室の奥から戻ってきた悠哉が持っていたのはミネラルウォーター。



「何が好きか分からなかったので」と私にそれを手渡してくれる。



疲れている私を喜ばせるには十分で「全然嬉しい!ありがとう!」と大きな声で言ってしまった。


思ってたより大きな声が出たことに恥ずかしさを感じながらミネラルウォーターを一口飲む。


そのまま私の隣に座った悠哉に問う。